2012年3月30日金曜日

エクセレンスコーチングオフィス ー 医療・看護・介護の為のコーチングコミュニケーション ー 医療・福祉向けプログラム


エクセレンスコーチングオフィス ー 医療・看護・介護の為のコーチングコミュニケーション ー 医療・福祉向けプログラム


コーチングとは、ひとりひとりの「可能性」を最大限に引き出し、自発的行動を促進しながら自己実現をサポートする双方向のコミュニケーションです。

目まぐるしく経営環境が変化し、創造性と柔軟性のある組織が求められている状況において、個人の価値観も多様化してきています。
コーチングは、「人」に焦点をあて、自ら考え、行動し、さらに自らの持てる能力や可能性を最大限に発揮する「自立型人材」を育成するために機能します。
「なりたい自分はどんな自分か?何を大切にしたいのか?」を尊重し、本人が気づいていない内なる可能性を引き出し、自らがその可能性を最大限に発揮できる行動、「何をしたいのか」をサポートしていきます。
職場の医療福祉スタッフや患者・利用者の "やる気" "可能性 " "やり方" を引き出すことで、「個人の充実」を満たすだけでなく、双方にとっての看護・介護の質を最大限に高めていくことができます。
 

  看護におけるコーチング


患者や利用者は、疾病だけでなく、自分自身の生活や生き方を受け入れ、自分の価値観を尊重してくれる対応や、医療福祉が連携したチームによる質の高い医療福祉を求めています。
病気に関する情報はメディアの発展により、自由に入手できるようになり、また、インフォームド・コンセントによって、患者が自分の病気と医療行為について、知りたいことを"知る権利"が与えられました。
患者や利用者は、チーム医療福祉の主体者であり、情報の共有と自己決定のサポートを望んでいます。それゆえ、医療福祉従事者は、患者や利用者やその家族、他の医療福祉スタッフと協働的な関係を築き、価値観やライフスタイルを尊重し、互いの自発性を高める双方向のコミュニケーション力がより必要になってきています。

ま た、医療過誤訴訟が取り上げられることも多くなり、本当のことを教えてほしいというと患者側の声が医療側に伝わらず、訴訟という解決策をとらざるを得ないこともあるでしょう。これは、医療従事者と患者との信頼関係が希薄な場合ほど起こると思われます。

医療現場で大事なのは、医療従事者と、患者・家族との信頼関係です。
患者やその家族との信頼関係を深めるには、まず、お互いに安心して関わりあうことができる関係を築くことが大切です。
大事なことは、『聞く』ではなく『聴く』です。 『観る』ではなく『看る』です。
まず、看護師が、患者やその家族の心を看て、聴いて、感じることです。患者を受け止め、患者やその家族の不安を取り除く安心な場、疾病に勇気を持って向き合える場を創ることが 大切です。
そして、信頼関係を深めながら、患者に問いかけ、患者自ら考え自ら決定し、自主的に治療に向かわれることを支援します。

患者にとって、治療する目的を明確にし、治療法に対しての自己決定を促し、自分の力を最大限に活かした自己治癒力を高めていくことが看護であり、これは、コーチングの概念と同じです。


「看護」と「コーチング」
 「看護とは、患者の生命力の消耗を最小限にし、自分の力で回復するように、
    教えるのではなく、環境を整えること。その人の直る力を助けること」 
                                                                    『ナイチンゲール覚書』

 「コーチングは、自らのゴールに向かって、自ら考え、行動し、自己の力や
   可能性を最大限に発揮して、自発的な行動を支援すること」
                                                                          『コーチングとは』

ナイチンゲールの覚書にある「患者の生命力の消耗を最小限にし、自分の力で回復する」というのは、言い換えれば、「新たな能力を修得し高めるというよりも、今、自己の持てる力を充分に引き出し活かす」こととして捉えられます。
そして、それを「教えるのではなく、環境を整え、助ける」というのは、まさに、「自発的な行動を支援する」ことになります。

また、ここで問われるのは、環境です。
もちろん、新鮮な空気、光、暖かさ、清潔さ、静かさに適切な活用、食物の適切な選択と供給などの物理的環境を整えることももちろん重要ですが、患者や家族が、本当の気持ちを話すことができる安心で勇気づけられる心の環境を整えることも必要です。
ここで、大切なことは、患者や家族の本当の気持ちや思いを尊重 し、共感してともにいることです。
そして、入院中も、退院してからも、そして、在宅療養においても、「生き生きとその人らしく生きる」ことを支援することです。
つまり、よりよい人生のために、残存機能を大切にし、生活における活動や社会への参加を、その人の価値観や思いを支えながら、なだらかな成長ともいえる支援をしていくことです。


ウェブMD 。

そのためには、患者が自ら選択し、行動するという自己決定を助けるために、看護師としての価値観にとらわれず、患者本人でさえ気づいていない心の中の思いや気持ちを引き出し、ありのままに受け止めて、「相手の価値観や生き方を尊重し、協働的に関わりながら、患者の自主性を引き出す」ことが大切です。
「心の環境を整える」には、以下のことが必要になります。


「心の環境を整える」ための考え方
患者の不安や心配を取り除き、希望を与え、自発的に治療に向かって、患者自らが選択し、行動が出来るようなサポートをする。
患者の「今できること」に目を向け、「できる力」を信じる。
患者の疾患だけでなく、ライフスタイル・価値観・社会的立場など、その人を取り巻く全てを受け入れること。
患者のやりたいこと、希望、未来を含めて人生全体を捉えること。

患者教育とは、患者に疾病に対する知識や情報を与えて、症状を改善したり、悪化しないようにするための具体的な行動を教育・指導することに加え、患者や家族が疾病を正しく理解し、「病気と向き合いながら、どんな生活を送りながら生きていきたいのか」を支援することも大切な目的です。
そして、看護計画とは、その目的を具体的に実現するものです。まさに、コーチングにおける自発的な行動を促す計画なのです。そのためには、看護計画には、患者や家族の生活スタイルや価値観を含めた人生全体を捉えたものである必要があります。
また、訪問看護では、家族との連携も密になります。医療・福祉・看護を三位一体化し、家族を通して、患者のより生きる力を引き出していくことが必要です。福祉と連携しながら、� �族への指導を通して、在宅ケアへの思いや方向性の舵を取ることが役割になります。
患者本人が、どこまで家にいたいのかを尊重することはもちろんですが、家族の経済状況や、看護・介護へのマンパワーなどの環境も含めて、患者と家族の「何を一番大切にしたいのか」について、見極めていく必要があります。

看護師は患者や家族に一番近い存在であり、患者や家族と協働的に関わることで、相手の本当の気持ちを、聴き取り、勇気と希望を与えることができる存在です。
また、看護師は医療福祉における他部署との連携を司るコーディネーターでもあります。
真のチーム医療福祉を確立するためには、医師や薬剤師など医療従事者、ヘルパーやケアマネージャーなどの福祉従事者との連携を図り、互いの立場を尊重し、 医療の目的と福祉の目的、そして患者の人生の目的に向けて共通領域を広げていく必要があります。

医療福祉におけるコーチングは、それぞれの立場でのあり方を見つめあい、互いの力を最大限に引き出しあい、連携を密にしていきます。



〜よりスタッフのやる気や能力を引き出したい方向け〜

自らのキャリアやライフスタイルにおいて、看護・介護職をどのように位置づけているのか?看護・介護従事者として何に価値をおいているのか?自己の「ビジョン」や「なりたい看護・介護師像」を明確にし、看護・介護意欲を高める手法を修得します。
「新人ナースや後輩の指導がうまくできない。」
「一生懸命にアドバイスしても、覚えてくれない。」
「わかっているのかいないのか、はっきりしてくれない。」
「自主性があまりなくて、すぐに人を頼ってしまう人にはどうしたらいいのだろう・・・」


新人ナースや後輩の育成・指導において、こんなご経験はないでしょうか?

特に看護師としての業務は、緊急性や専門性が高く、時間に追われ非常に多忙です。
そのため、自らのゴールが見えなくなり、仕事に対してのモチベーションが高まらず、また、患者さんだけでなく、多くの医療スタッフとのコミュニケーションに関する悩みを持つ方も少なくありません。
これは、看護師の離職率にも表れてきます。

看護師長やプリセプター 制度の中での先輩看護師の方は、後輩や新人の看護師に対して、「早く一人前になってほしい」という思いから、指示・命令型のコミュニケーションを知らず知らずのうちに行いがちになってはいないでしょうか?

相手の看護師が本当に話したいことをじっくり聴いていますか?
ちょっとした会話の中でも、相手を受け入れ、認め、誉めていますか?
目標管理において、相手が自ら選択し設定したもので、本人の意欲が湧き上がってくるものになっていますか?
「とりあえず目標を設定した」「病院の方針だから」「先輩や師長に言われたから」になっていませんか?

私が日ごろ感じるのは、看護師の方は皆さん、知識技術のスキルアップや自己啓発に対して非常に高い意識を持ち、多くの可能性を持っ ていらっしゃいます。
その可能性は、コミュニケーションの取り方の違いで、最大限に引き出し、発揮することができます。
また、師長やプリセプターの方は、コーチングスキルを学ぶことにより、育成や管理についても自信がつきます。
本プログラムは、看護師長やプリセプター制度でのコミュニケーション力をアップさせるためのコーチング研修です。
看護師長としての役割は何か? 後輩や新人の看護師の自発的行動を起こすには何が必要か? やる気を持続させるためには何が必要なのか? などのグループディスカッションを取り入れながら、コーチングに必要な資質やコーチングスキルを実践中心に学んでいきます。
また、目標管理に有効に活用できる、コーチングスキルとGROW(グロウ)モデルを組み合わ� �た実習も取り入れています。


provactin作業を行います


〜より効果的な目標管理を目指したい管理者・リーダー向け〜

目標管理制度においては、本人のやる気や強みを引き出し、組織の目標と個人の目標の方向性を合わせ、現職レベル・キャリアレベルでの本質的な課題やキャリア開発を行います。目標管理制度での効果的な目標の立て方や面談の進め方、継続的なフォロー手順を取得します。

「自分で目標を立てることができないスタッフにどう指導したらいいのか?」
「目標はあっても、行動が引き出せないスタッフはどうしたらいいのか?」

スタッフとの目標管理面接において、こんなご経験はないでしょうか?

医療従事者の育成には、勤務評定に加え目標管理が導入され始めています。
目標管理制度にコーチングを導入することで、自 己の価値観やビジョンを明確にした目標の設定や、やる気や思いを引き出す面談と継続的なフォローを通じて、個人の目標と組織の目標の統合を図り、望ましいキャリア開発を行うことができます。

目標管理制度の基本は、自分自身で自己の目標を明確にし、それを自ら取り組み、評価し、次の課題を設定していくことです。ノルマや進捗管理ではなく、目標に対しての行動計画を振り返り、その結果からの学びを自らが見つける力を高めることが大切です。

そして、目標設定におけるポイントは、個人の目標と組織の目標の共通項はどのくらいあるかということ、そして、その目標が、具体的な行動計画になっているかどうかです。

「患者さんの思いを支える看護師になりたい」 「レベルアップを図る」 「� �門性を高める技術を身につける」という目標は、思いや願いであり、適切な目標ではありません。具体的に、「いつまでに」「何を」「どのように行うのか」という具体的な行動計画を立てることをサポートしていく必要があります。
目標管理では、面談などにコーチングステップを有効に活用することができます。

『コーチングの7つのアプローチステップ』
1. 個人(スタッフや患者・利用者)の自らのビジョンや価値観を引き出す。
2. 組織の理念・方針と個人のビジョン・価値観との共有領域を広げる。
3. 共有領域での目標を設定し、成功イメージを描く。
4. 目標実現によって得られる成果(個人として・組織としての)を明確にする。
5. 目標における現状を把握する。
6. 目標達成のためのリソース(個人の資質や能力)を活かす行動計画を立てる。
7. 行動計画を実行し、その行動からの学びを活かし、継続する。

本プログラムでは、コーチングスキルとともに、目標管理におけるコーチングの7つのアプローチステップを修得していただく内容です。


〜より患者さんの思いを支え、患者さんの自主性を引き出したい方向け〜

医療の現場で大事なのは、医療従事者と、患者・家族との信頼関係の上に築く協働関係です。
「協働関係」とは、同じ目的を持って、全力で互いに働きかけあい、その関わりから新しいものを創り上げることです。そこには、依存関係や上下関係はなく、根幹に同じ目線の信頼関係が必要で、相手を信じ、相手に感謝する気持ちが大切です。
つまり、看護する、看護される立場を超えて、患者の病気と向かい合い、お互いに力を出し合う関係です。
時には、厳しい状況に気力や意欲を失ってしまう患者や家族を、相手には、どんなことも乗り越えられる力があると信じて、看護師が勇気を持って叱咤激励することも必要です。
患者や家族に対し て、「あなただからこそ、できる」という信念を持って、関ることです。
そうすることで、たとえ、相手にとって、耳を塞ぎたくなるようなことであっても、真に相手の力や存在を信じて伝えることができれば、きっと、受けとめられるでしょう。
そのためにも、やはり、強い信頼関係が築かれている必要があります。
そして、患者自身が気づいていない力や可能性を感じ、信じて、行動の変化だけでなく、その人らしさや本質といったあり方の変化を支え、見守ることが大切でしょう。

そのための関わり方として


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1. 思いや感情を受けとめ、充分に傾聴すること。
相手の心の内側にある思いや感情を丁寧に引き出し、相手自身にもじっくり感じてもらうように働きかけます。
辛い・・・苦しい・・・悲しい・・・怒り・・・といった感情を持つことは、悪いことではありません。患者やその家族の中には、そういった感情を持ってはいけないと思い、押しつぶしている場合もあります。感情と向き合うことで、その奥にある思いや価値観を相手が自ら知ることにより、自己発見や自己受容ができるでしょう。どんな感情であれ、寄り添いながら、ともに受けとめていきます。
2. 思い込みの視点を変えること。
人が思い悩んだり、行動が行き詰ったりしている場合は、「〜しなければならない」とか「〜してはいけない」とか「どうせ〜だ」いった思い込みがあります。問題を抱え込んでいるときは、気持ちが塞ぎ、ひとつの視点からしか物事を見られなくなりがちです。
 
思い込みの視点から、自分らしい力を発揮できる新しい視点を見つけるために、その人の人生全体をとらえながら、「ほかにどんな視点があるのか?」などという問いを投げがけていきます。状況は事実として同じであっても、「何をどうとらえているか?」という視点を変えることで、相手の力を広げることができます。
3. 充実感を満たすこと。
今までの体験で嬉しかったこと、楽しかったことや、その人の好きなこと、やりがいのあること、大切にしていることなどを引き出し、自己肯定感とともにその人らしいあり方を感じ、充実感を味わってもらうことは大切です。
 
たとえば、ささやかな楽しみを思い起こしたり、諦めかけていたことへの挑戦など、相手のあり方を承認し、より磨き続けるために支援し働きかけていきます。
看護師としては、あたりまえのことや小さな行動でも、患者にとっては、大きな勇気が必要なこともあります。小さな行動の積み重ねを承認し、励まし、そして、看護者自身もその充実感を一緒にともに、喜び合うことです。

看護する側としてのあり方として大切なこと
患者の不安や心配を取り除き、希望を与え、自発的に治療に向かって、行動ができるようなサポートをする。
患者の疾患だけでなく、ライフスタイル・価値観・社会的立場など、その人を取り巻く全てを受け入れること。
患者のやりたいこと、希望、未来を含めて人生全体を捉えること。

 この協働関係により、患者は、生き生きとその人らしく生きる人生の中で、自主的に、「病気をどう向き合うか、どうつきあっていくか」を考えることができるようになり、自発的なセルフケア行動を起こし、治療に前向きに向かっていきます。
何より、医療従事者にとっても患者にとっても お互いに治療ケアに対しての満足度が高まります。

本プログラムは、患者が、生き生きとその人らしく生きる人生の中で「病気をどう向き合うか」「どうつきあっていくか」を自ら考え、セルフケアを自発的行動として起こしていくことができるようにサポートするための双方向の協働関係を築くコミュニケーション研修です。
看護師として患者との理想のコミュニケーションとは何か?患者が自発的に治療に向かうためには何が� ��要か?などのグループディスカッションを取り入れながら、看護計画を立てる時にも有効なコーチングスキルを実践中心に学んでいきます。




マーケティングの重要概念のひとつに「顧客満足(Customer Satisfaction) 」があります。
産業界では、すでに一般的になっているこの概念を、医療の世界に当てはめて導入したのが「患者様満足(PS)」です。
患者さまの満足とは何でしょうか?それには「自分が患者として病院にかかる時、医師や看護師からどのように接してほしいか」あるいは「自分の家族が患者だったら、どんな対応をしてほしいか」つまり、患者さまの疾患だけを看るのではなく、患者さまの心を、患者さま自身を"一期一会"に敬うことなのです。
接遇とは大切な方に心地よいと感じて頂けるよう心遣い、気配りをすることです。
誰でも人に対する優しさや思いやり、そしてその人の存在を尊重する心を持っています。
その心を、態度や姿勢、表情、言葉遣いなどの形としてどう表現していくか?
この表現方法� ��、思いやりと誠意のある医療接遇なのです。
項 目 内 容
医療接遇とは
1. 笑顔の大切さ
2. 目配り・気配り・心配り
医療接遇は、"一期一会"の心で、患者さまに対応することから始まります。患者さまにとって、温かい言葉の一言を添える心がけを身につけます。
医療接遇の基本
1. 第一印象の重要性
2. あいさつの仕方
3. きれいなお辞儀の心がけ
4. 美しい動きの心がけ
患者さまを敬い、安心していただくための表情や立ち振る舞いの基本を身に付けます。
返事やうなずき方ひとつで、患者さまが感じる印象は違ってきます。また、態度は心の表れです。常におだやかで温かい態度で接することを学びます。
敬意ある会話マナー
1. 敬語(尊敬語・謙譲語・丁寧語)の正しい使い方
2. 好感を得る表現方法
治療・検査の説明時の会話、お断りの会話、声がけなどについての言葉遣いや表現力を磨き、患者さまに敬意を払い、信頼関係を築く会話マナーの基本を身につけます。
誠意のある苦情対応
1. 苦情対応のポイント
2. 苦情対応のタブー
患者さまからの苦情は、組織にとってサービス向上の資源です。苦情をどう捉え、どう対応していくかで、信頼関係をより強くすることができます。
第4章 医療看護職としての心構え
個人情報保護・情報漏洩について
患者さまのプライバシーの尊重や個人情報保護についての意識を高めます。

このプログラムでは、患者様満足への意識を高め、看護・介護職に必要な医療接遇について、ロールプレーなどを体験しながら、修得していきます。


医療の高度化に伴い、医療業務も各種の専門職に分担され、チーム治療が確立されてきています。
医師、看護師、薬剤師、各療法士などの医療スタッフが、それぞれに能力を最大限に引き出し、お互いのコミュニケーションをよりよくすることが、医療過誤を防ぎ、より最適な医療を提供することになります。
また、各専門職で構成されたスタッフによるカンファレンスにおいても、効率よく、円滑に運営するためのファシリテーション能力も求められています。

現場で行われるミーティングやカンファレンスの問題点として、どんなことがあるでしょうか?

意見が出ない。意見は出ても解決策がでない
議題が迷走する。結論が決まらない
決まったことが実行されない
時間が長い
などがあるのではないでしょうか?

このようなミーティングやカンファレンスなどの会議の場でも、コーチングは機能します
なぜなら、コーチングはひとりひとりの「可能性」を最大限に引き出し、自ら考え、判断し、行動する自立性を促進しながら、自己実現を支援する双方向のコミュニケーションだからです。
つまり、参加者それぞれの自主性を引き出すことで、会議の可能性を最大限にして、会議の目的を実現することができるのです。

コーチングを取り入れるポイントは5つです。


1. ミーティングやカンファレンスの目的を明確にする
2. ミーティングやカンファレンスの場を安心で安全な場にする
3. ミーティングやカンファレンスに双方向の会話の流れをつくる
4. 議題の中にある問題の本質を追求する
5. 全員が当事者になる

本研修では、これらのポイントをファシリテーション技術の中に取り込みながら、ファシリテーションの4つのスキルについて、修得します。
ファシリテーションとは?
1. ファシリテーションにおける「プロセス」と「コンテンツ」の理解
2. ファシリテーターの役割・参加者の役割の明確化
場づくりのためのポイント
1. 場の雰囲気づくり
2. 話し合いの進め方(会議の目的の明確化・会議ルールの確認・目的の提示と共有など)
コミュニケーションのポイント
1. 安心感、信頼感を与える傾聴
2. 互いの立場や考えを認める承認
会議の構造化のポイント
1. 議論の全体像をつかむ
2. 問題の本質を明確にする
3. 考えや思いの視点を整理する(共通点と相違点を整理)
合意形成と行動計画立案のポイント
1. 対立を解消する
2. 全員が意思決定する
3. 全員が行動計画を立案する

このプログラムでは、カンファレンス能率を向上させる技術を身に付けてもらうために、コーチングの基礎とファシリテーションの基礎を、実践形式で行います。


〜利用者との信頼関係をより良くしたい方向け〜
利用者やその家族のニーズがよくわからない。
ヘルパーなどの関連スタッフとの連携が上手くいかない。

こんなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?

ケアマネジャーの業務は非常に多忙です。1人あたりの担当ケアプランが数十件を越える場合も少なくありません。
そのような多忙な中で、充分に利用者との対話はできているでしょうか?
ケアマネジャ−は、プランを立案し各種サービスの調整を行い、高齢者の生活支援に重要な働きを果たすことが期待されるだけに、インフォームドコンセントの実践は非常に大切なものです。
利用者の要介護状態に応じてサービスの量は限られているため、ケアマネジャーは利用者の生活状況やニーズ、課題、要望をじっくり良く聞き、利用者の立場に立ってケアプランをたてる必要があります。
最適なケアプランを作成することが、より利用者との信頼関係に� �ながります。
そして、援助の全過程において、利用者の主体性と、利用者が大切にしていた生き方や暮らし方を尊重することも重要です。ケアマネジャー自身の価値観を押しつけることでなく、利用者自らの選択によるその人に一番合った生活支援のためのサービスを供給することが何より大切になります。
また、在宅介護サービスや高齢者施設関係者との連携も円滑に行うことが必要であり、よりコミュニケーション能力も問われてきます。

より利用者に信頼されるケアマネジャーとしての資質には、「本人および家族とのコミュニケーション能力」や「ケアカンファレンスでのファシリテーション能力」があります。

この研修では、本人・家族及び関連スタッフに対するコミュニケーション能力の向上を目指します。
さらに、ファシリテーション能力を身に付けることで、ケアカンファレンスの運営を円滑に行うスキルを取得していきます。
 

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