窓@Berkeley:ついに新型?豚インフルエンザ大流行?@アメリカ大陸 - Livedoor Blog(ブログ)
また、昨日はマドブログへたくさんの方が検索からお越しくださったようで、少しでもお役に立てたらと思って、Berkeleyではまたニュースはないけれど、今日もインフルエンザの流行について書きたいと思います。
まず昨日の記事のタイトルに「?」を挿入しました。何故って、まだ日本の厚生労働省は新型インフルエンザが発生したとは言っていないからです(2009年4月25日現在「厚生労働省・新型インフルエンザ対策関連情� ��」参照)。つまり、今回の豚インフルエンザ(すでに人の間でうつると確認されていますが)については、新型と認めるに至っていないと。新型と言うのは、人の間で感染が広まり、さらに誰一人耐性を持たないものと定義されるようです。でも今までにないミックス型であることは間違いなさそうですが…。
発熱のビーチ
新型インフルエンザが恐れられるのには理由があります。新型には誰も耐性を持たない故に、被害が拡大する。有効な治療の手立てがないままに一気に広がり、潜伏期(1-10日)無意識のうちの接触で感染が爆発する可能性が高いのです。感染爆発状態をパンデミックと言います。現状ではWHOのアラートでは「New Virus causes human causes(人-人の感染)の「3」(Not or very limited human-to-human transmission」のレベルにあるようです。WHOのトップがニュースで「状況は深刻だがまだパンデミックとなるか判断するには早すぎる段階で観察が必要」なんて言ってました《でももう4では?って思うんですけれど…》。日本ではまだ人−人が確認されてませんので3です。国立感染症研究所のHPでは、事前対策計画用チェックリストなどもダウンロードできます《2005年のものですけどね…》。
過去に世界で大流行し、多数の死者が出たのは、
1918年 H1N1 スペインかぜ
1946年 H1N1 イタリアかぜ
1957年 H2N2 アジアかぜ
1968年 H3N2 香港かぜ
1977年 H1N1 ソ連かぜ(※研究所の冷蔵庫からの流出事故)
現在、人体感染が確認され警戒されるインフルエンザは、
【鳥インフルエンザ(H5N1)】
症状は高熱、身体の痛み、吐血、歯茎などからの出血。幼児や高齢者の死者が多い。強毒性で致死率が高い。ベトナムでは今までに110名の感染事例が報告されており、そのうち55名が死亡し、エジプトでは今までに63名の感染事例が報告されており、そのうち23名が死亡しています。(日本厚生労働省・感染情報より)他にはインドネシアなどでも毎年死亡報告が出てます。
ウェントワースフォールズカトゥーンバ
【豚インフルエンザ(H1N1)】
Human cases of swine influenza A (H1N1) virus
上に挙げた鳥インフルエンザと比べると毒性は弱いものの、逆にそれが感染のチャンスを広げてしまっているのかもしれません。症状は通常のインフルエンザに類似し、高熱嘔吐などです。今回メキシコでは1000人が感染したとされ、70人近くが死亡しています。問題なのは、この死亡者が20から40代に集中していること。H1N1のインフルエンザ予防接種はアメリカでは一般的ですが果たしてそれが今回の人に感染する豚インフルへも有効かは不明。高熱が出たらタミフル(耐性がある可能性がある)か、リレンザなどを処方されることになると思われます。強毒性の鳥インフルエンザが猛威を振るっているアジア圏では(含日本)、H5N1型に対応したワクチン開発を進めてきたものの、豚インフルエンザは想定外であったようで、これか� ��対応が急がれます。
アメリカでもまだまだ情報が交錯しています。カリフォルニアやテキサスだけではなく、ニューヨークの私立学園の学生75人がインフルエンザに掛かってるのではないかというニュースまで出てきました。追記:検査の結果、8人が豚インフルエンザに感染しているのが確認されました。休暇中にメキシコへ行った学生も居たようです。
ニュースではアウトブレイクOutbreakやエピデミックEpidemic(パンデミック前)という単語を使っているように警戒水準はかなり高いままです。米国CDCは「CDC has NOT recommended that people avoid travel at this time.」と言う事で渡航禁止まではしないが、この時期に旅行をするのは薦めない…という言い回しをしています。
癌性疼痛とストレッチ受容体nocioreceptors
日本はゴールデンウイークに突入ですね。
日本・外務省の「海外安全ホームページ」には、メキシコの死亡者のうち豚インフルエンザが原因であることが確認された20人の内訳についてメキシコシティ13人、サン・ルイス・ポトシ州4人、バハ・カリフォルニア州2人、オアハカ州1人と書かれています《12月に訪れたカンクンのあるキンタナ・ロー州では死者が出ていると聞きませんが…ダウンタウンや人ごみを避けてビーチで過ごすだけなら安全でも、結局飛行機の乗り継ぎなどで確実にメキシコシティかテキサスを経由する訳で…》。できればこれらの地域へは渡航しないほうが身のためでしょう。もしどうしても渡航せざるを得ないのであれば、
(1)十分な水・食糧の備蓄を行い不要不急の外出は控える。
(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による
感染を防ぐため、マスクを着用する。
(3)積極的に手洗いやうがいを行う。
(4)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、
迷わず現地の医療機関の診療を受ける。
ことで感染を防ぎ、身を守りましょうと書いてあります。もちろんメキシコなどへ渡航しない場合も、やっぱり結局同様のことが言えますよね。
アメリカにおいては…
メキシコとは地続きのアメリカ。アメリカとメキシコを行き来する人の数は60万人とも言われ、年間100万人もの不法滞在者も増えていると言われています。今回メキシコの患者12人から検出されたウイルスは、米カリフォルニア州(のメキシコと国境を隔ててすぐ隣の地域)とテキサス州で計8人が感染したウイルスH1N1型と遺伝学的に同種の新型の豚インフルエンザとみられるように、一蓮托生状態になっていると言っても過言ではないと思います。水際で食い止める段階にはなく、あとはどうやって被害拡大を抑えるか…という段階のようです。テキサスでは、豚インフルに感染したと思われる学生の家族は全員家から出ないように命じられ、隔離されるなどしているようです。
自衛手段は限られます。下のCNNのビデ� ��にもあるように、そして上に転載した日本・外務省の注意にもあったように、不要不急の外出は控え、人ごみを避け、席やくしゃみをする人との接触後は良く手洗いうがいをし、疑わしい場合は医師にすぐに相談。これしかないようです。
パニックになってもしょうがありません。
まずは、できることから着々と…ですわね。
CNNの報道
最後に。厚生労働省のサイトを読んでたら「ウエストナイル熱に注意」と出てました…。ウエストナイル熱は、蚊を媒介して人も感染します。サイトによると「ほとんどの人(約80%)は無症状です。感染した人のうち、2割程度がウエストナイル熱になると考えられており、発熱、頭痛、筋肉痛や、時に発疹、リンパ節の腫れが見られますが、症状は軽度です。ですが、ウエストナイル脳炎になり重症化すると、激しい頭痛、意識障害、痙攣、筋力低下、麻痺などを示します。」とのこと。「症状が出るまでの期間は、2〜14日(普通2〜6日)」。ご参考まで…。
0 コメント:
コメントを投稿